公開日2025.03.19
更新日2025.03.19
シャツやスニーカーなどのファッションアイテムを美しく、かつリーズナブルに送るためには、アイテムに合う梱包材を選ぶことが大切です。今回の記事では、荷物を安く送るためのポイントを紹介するだけでなく、実際にさまざまな梱包材を検証してみました。ファッションアイテムを送る際の参考にしてみてください。
目次
ちょっとした小物とは異なり、かさばりがちなファッションアイテムを送るのは大変そうというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
MSプラスワン少額短期保険が2024年11月に国内在住の15歳から79歳の男女1,000名を対象に実施した「日常生活に関するアンケート」では、以下のような結果となっています。
上記の結果から、ファッションアイテムを送る際にかかる送料として、1,000円以内をイメージされている方が全体の約4割を占めることが分かりました。
一方で、「わからない」と回答された方も2割以上を占め、具体的な送料についてイメージが湧きにくいと感じられている方も一定数おられるようです。
荷物を安く送るためのポイントとして、以下の3つが挙げられます。
荷物を送る際には、幅・奥行・高さの3辺を合わせた大きさによって送料が変わります。
具体的に例を挙げると、幅10cm・奥行10cm・高さ10cmの荷物を送る場合、10cm+10cm+10cmで求められる「30cm」という数字が送料を決める基準の一つとなります。
そのため、できるだけ荷物を小さくすることは、送料を安くするための大切なポイントです。
荷物の重さも、送料を決める重要なポイントといえます。基本的には、重さが増えるほど送料も高くなるため、安く送りたい場合は、紙やプラスチックなど軽い素材の梱包材を使うなど工夫が必要です。
また、ある程度の重さがある荷物を送る場合は、ゆうパックや宅急便のサービスを活用するのもおすすめ。
例えば、ゆうパックの場合は3辺の合計が170cm以下・重さが25kgまでの荷物、重量ゆうパックの場合は3辺の合計が170cm以下・重さが25kg超30kg以下までの荷物を基本料金で発送することが可能です。
最後のポイントは荷物の厚さ(高さ)です。厚さが3cm以下の場合、ゆうパケットやゆうメールといったサービスを使えば、かなりの安さで荷物を送ることができます
ただし、これらのサービスは幅や奥行もかなり制限されるため、衣類などのアイテムを送る際に利用するのは難しいでしょう。
厚さが3cm以上でも、荷物自体が小さい場合は、ゆうパケットプラスや宅配便コンパクト薄型などの利用が可能です。
大きさや重量だけでなく、厚さを抑えることも、荷物を安く送るためには欠かせない要素といえます。
以下に、主な運送会社の送料例をまとめました。(2025年3月時点)
送料の仕組みを理解したところで、シャツやコートなど、日常的に送る機会の多いファッションアイテムに合う梱包材・包装資材を実際に試してみました。
なお、通販などを利用する際、シャツやワンピースなどは袋に梱包されて送られてくるケースも多いですが、今回は型崩れを防ぐために、あえて梱包材に箱を使用しています。
今回用意したものは、以下の通りです。
なお、ワンピース・コート(レディース)・ダウンジャケット(レディース)については商品によって丈の長さなどサイズの違いが大きいため、今回の検証に使用したアイテムの具体的な大きさを記載しています。
服のサイズ | L |
畳んだ際の縦幅×横幅×高さ | 30cm×40cm×5cm |
使用した梱包材 | カインズ80サイズ高さ調節できる段ボールS |
梱包材のサイズ | 26.8cm×36.8cm×15.7cm |
梱包材の価格 | 138円(税込) |
ジャケット(メンズ)の梱包に使用したのは「カインズ80サイズ高さ調節できる段ボールS」です。
少し高さが余りますが、ジャケットは厚みがあるため、型崩れなどを防止するためにも、多少のスペースは残しておいた方が良いでしょう。
運搬中に箱の中で動いてしまうのが気になる方は、梱包材を入れて空きスペースを埋めておくのもおすすめです。
服のサイズ | L |
畳んだ際の縦幅×横幅×高さ | 40cm×35cm×8cm |
使用した梱包材 | カインズ100サイズ高さ調節できる段ボールM |
梱包材のサイズ | 31.8cm×43.8cm×23.7cm |
梱包材の価格 | 198円(税込) |
スーツ(メンズ)の梱包に使用したのは「カインズ100サイズ高さ調節できる段ボールM」です。
パンツも一緒に畳み込んでいるため、ジャケット単体に比べるとアイテムの幅があります。
横幅と縦幅はぴったりなのですが、この状態では高さがかなり余っており、送料がムダにかかってしまいます。
そこで、箱の四辺をカッターで切り、スーツの高さに合わせてサイズを調整しました。/
調整前の3分の1程度の高さ(約10cm)にまとめることができました。
前述の通り、送料は荷物の幅・奥行・高さの合計で変わるため、高さを低くした分、送料を抑えることが可能です。
服のサイズ | L |
畳んだ際の縦幅×横幅×高さ | 40cm×30cm×5cm |
使用した梱包材 | カインズ100サイズ高さ調節できる段ボールM |
梱包材のサイズ | 31.8cm×43.8cm×23.7cm |
梱包材の価格 | 198円(税込) |
まずはじめに、シャツ(メンズ)の梱包に使用したのは、「カインズ80サイズ高さ調節できる段ボールS」です。
サイズ感は良いのですが、思った以上に高さが余ってしまっています。
そこで、折り目にそってカッターを入れ、梱包材の高さを調整してみました。/
すると、高さが約5cmになり、今度は足りなくなってしまいました。
この状態ではシャツが押しつぶされてシワが出来てしまいます。
そこで、高さを約10cmに調整した「カインズ100サイズ高さ調節できる段ボールM」に入れてみると、横幅・縦幅は少し余るものの、きれいに収めることができました。
余白部分が気になる場合は、梱包材で空きスペースを埋めるのもおすすめです。
服のサイズ | 身幅50cm・そで丈42cm・総丈115cm |
畳んだ際の縦幅×横幅×高さ | 30cm×40cm×5cm |
使用した梱包材 | カインズ80サイズ高さ調節できる段ボールS |
梱包材のサイズ | 26.8cm×36.8cm×15.7cm |
梱包材の価格 | 138円(税込) |
ワンピースの梱包に使用したのは「カインズ80サイズ高さ調節できる段ボールS」です。
ロング丈のものなので、四つ折りにすることで縦幅をコンパクトにまとめました。
なるべくふんわりと箱に収めることで、シワを防ぐように工夫しています。
また、別パターンとして、高さを約10cmに調整した「カインズ100サイズ高さ調節できる段ボールM」に入れる方法もあります。
この場合、縦幅・横幅は少し余ってしまいますが、高さはかなりコンパクトに抑えられます。
梱包材を入れることで、アイテムが中で動くリスクも回避できます。
服のサイズ | 身幅50cm・そで丈58cm・総丈100cm |
畳んだ際の縦幅×横幅×高さ | 30cm×35cm×12cm |
使用した梱包材 | カインズ80サイズ高さ調節できる段ボールS |
梱包材のサイズ | 26.8cm36.8cm×15.7cm |
梱包材の価格 | 138円(税込) |
コート(レディース)の梱包に使用したのは「カインズ80サイズ高さ調節できる段ボールS」です。
かさばりそうな印象のあるコートですが、三つ折りにすることでコンパクトに畳むことができます。
ぴったりと箱に収まりました。
シワもなく、きれいな状態で送ることができそうです。
服のサイズ | 身幅57cm・そで丈80cm・総丈55cm |
畳んだ際の縦幅×横幅×高さ | 30cm×50cm×20cm |
使用した梱包材 | カインズ100サイズ高さ調節できる段ボールM |
梱包材のサイズ | 31.8cm×43.8cm×23.7cm |
梱包材の価格 | 198円(税込) |
ダウンジャケット(レディース)の梱包に使用したのは「カインズ100サイズ高さ調節できる段ボールM」です。
ダウンジャケットはコートに比べて厚みがあるため、ある程度高さのある梱包材が必要となります。
過不足なくきれいに収めることができました。
靴のサイズ | 27.0cm |
アイテムの縦幅×横幅×高さ | 28cm×20cm(10cm×2)×12cm |
使用した梱包材 | カインズ80サイズ高さ調節できる段ボールS |
梱包材のサイズ | 26.8cm×36.8cm×15.7cm |
梱包材の価格 | 138円(税込) |
スニーカー(メンズ)の梱包に使用したのは「カインズ80サイズ高さ調節できる段ボールS」です。
アイテムの周囲にスペースが空いており、運搬中に箱の中で動いてしまいそうなので、新聞紙を丸めたものを使って余分なスペースを埋めます。
余分なスペースを埋めることで、箱の中で動くリスクを減らすことができました。
新聞紙に抵抗がある方は、ホームセンターで売られている梱包材などを使ってスペースを埋めるとよいでしょう。
使用した梱包材 | ゆうパック・クッション封筒 |
梱包材のサイズ | 27.5cm×21cm |
梱包材の価格 | 81円(税込) |
アクセサリーの梱包に使用したのは「ゆうパック・クッション封筒」です。
まずは、送りたいアクセサリーを一つずつ梱包材で包みます。
そうすることで、運搬中の破損を防ぐことができます。
次に、梱包材で包んだアクセサリーを封筒の中に入れます。
こちらの封筒は、内部に緩衝材がついているので、壊れものを送る際にも安心です。
封をして梱包完了です。
封筒に直接宛名を書けば、郵便物としてこのまま送ることができます。
ファッションアイテムを送る際には、大きさ・重さ・厚さの3つをしっかり押さえた上で、アイテムに最適な梱包材を選ぶことが大切です。
安く済ませようとするあまり、サイズが小さすぎる箱に無理やりアイテムを詰め込んだり、耐久性のない資材に入れて送ったりすると、シワや型崩れ、破損などの原因になりかねません。
大切なアイテムを安全に、かつリーズナブルに送るためには、そのアイテムに適した梱包材の使用が不可欠です。
また、ホームセンターなどでは、今回の検証で使用したもののように高さを調整できる梱包材も販売されています。そうした梱包材を利用すれば、余分なスペースを無くして送料を安く抑えることも可能です。
こちらの記事にご紹介した内容を参考に、上手にファッションアイテムを送ってみてください。
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